リウマチ情報|福岡の整形外科

福岡の整形外科(リウマチ科)で医師をしています。関節リウマチは、正確な早期判断、適切な早期治療かその後の経過を大きく左右する病気です。 患名さんも積極的に情報を集め、病気をよく知り、治療に臨んでいただきたいと思います。

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厚生労働省の「リウマチアレルギー対策委員会」によると、関節リウマチの患者さんは全国では約70万人といわれており、これは日本人全体の0.55%にあたります。

また患者さんの数は年々、増えていることもわかっています。

関節リウマチというと、高齢者の病気と思いがちですが、実はそうではなく、発症のピークは40~50代。とくに女性に多くみられます。

この年代の女性は仕事だけでなく、家事や育児に、あるいは親の介護にかかわることか多く、この時期に発症することは、家族だけではなく、社会的にも大きな損失であるといえます。

関節リウマチの原因は免疫の異常です

長い間、関節リウマチは原因不明の病気とされてきました。

患者数も多いリウマチ先進国の欧米をはじめ、世界的にリウマチ性疾患についての研究が熱心におこなわれた結果、近代になって、病気の基礎に免疫の異常がかかわっていることがしだいに明らかになってきました。

現在も、関節リウマチの原因やメカニズムがすべて解明されているわけではありませんが、免疫や遺伝などが炎心や関節破壊のメカニズムにかかわっていることがわかってきており、治療薬の開発に役たてられています。

今では関節リウマチは膠原病などの自己免疫疾患のひとつとしてとらえられています。

自己免疫疾患とは通常は体の外から侵人するウイルスなどの外敵(抗原)に対して攻撃するはずの免疫にかかわる細胞か、自分の組織を敵とみなして攻撃をしかけてしまうことで炎症がおこる病気です。

関節リウマチの場合、免疫システムのターゲットとなっているのは、自分自身の関節(滑膜)です。

なんらかのきっかけで、活性化したリンパ球など免疫系の細胞が滑膜組織に集まってくると、リンパ球はリウマノイド因子(抗IgG抗体)を分泌し、リウマトイド因子は滑膜から関節液中に漏れ出てきます。

そのリウマトイド因子は自分のIgG分子とくっついて免疫複合体となります。

この免疫複合体が補体というたんぱく質を巻き込みながらさまざまな組織障害を引きおこします。

また、免疫細胞のひとつであるマクロファージか活性化して、インターロイキン6やTNF-αなどさまざまなサイトカイン(免疫などに閥係する生理活性物質)がつくられ、それらがリンパ球など別の免疫細胞の受容体にくっついて、免疫細胞が活性化し、増殖し続けることで炎症をおこし、軟骨や骨などの組織を壊していきます。

その結果、関節破壊かおこったり変形かおこったりするのです。

リウマチの発症の原因が徐々に明らかになってきました

なんらかのきっかけで、免疫細胞か暴走して自己組織を攻撃する、といいましたが、そのきっかけがなんであるのか、どうして関節リウマチになるのか、発症の引き金はあまりよくわかっていませんでした。

今でもはっきりしたことはわかっていません。

しかし、最近では。その人にもともと備わっている「遺伝的要因」に、その人かおかれている「環境的要因(環境因子)」が加わって発症するという考えが主流となっています。

遺伝的要因

最新の遺伝子研究によると、発症する人の60%は遺伝子が原因とわかっています。

ただし、親子間で必ず引き継がれ、発症するわけではないので遺伝病とはいえません。

強いていえば、体貿のようなもの、と考えてもいいと思います。

環境的要因

環境的要因(環境因子)として挙げられるのは、紫外線、化学物質(塩化ビニール、有機溶媒=いろいろな物質を溶かし込む物質。シンナーなど)、食物オイル、脂肪、ビタミンなどです。

ウイルスや細菌の感染、ストレス、妊娠、出産なども環境的要因です。

これらの環境的要因が。正常な遺伝子を傷つけたり、親から受け継いだ関節リウマチにかかわる因子を目覚めされる引き金となっていたりする可能性があります。

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リウマチの原因は、いまだに不明異常な自己免疫反応がペースになる遺伝、感染、ストレスなどもリスク因子になる

いくつものリスク因子が複雑にからみ合う

免疫にトラブルを起こすものとして、いくつかのリスクがあげられていますが、これらが複雑にからまりあって発病すると考えられています。

●遺伝 関節リウマチは、血友病のような遺伝性の病気ではないのですが、遺伝とまったく無関係ともいえません。なりやすい体質や素因を受け継ぐことがあります。ただし、同じ遺伝子をもつ一卵性双生児をみると、一人が関節リウマチになっても、もう一人が同じ病気になる確率は24%程度。たとえ関節リウマチの遺伝子をもっていたとしても、4人に3人は発病しないのです。

●感染 ある種のウイルスに感染すると、抗体をつくるリンパ球の活動が活発になると考えられています。

●女性ホルモン 女性ホルモンは、自己抗体の働きや、免疫反応を促す物質(サイトカイン)を活性化させやすいと考えられています。

●薬物や化学物質 体内に入った物質が体の成分と結合し、その成分変化すると、自分の成分なのに鬯(物として認識されてしまい、自己免疫反応が起こることがあります。

●ストレス 精神的なストレスだけでなく、外傷や外科的手術、妊娠・出産などの身体的ストレスも、自己免疫反応のリスク因予になる場合があります。

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5年前にリウマチを発症して、レミケードの点滴を5回受けました。 レミケードは大変効果があったのですが、治療を受けているうちに、間質性肺炎になってしまって2ヶ月間入院しました。


そのとき使用していたステロイド剤がきっかけで、今度はステロイド性糖尿病という病気になってしまい、それ以来、レミケードも使用できなくなりました。


レミケードで痛みがやわらいでいたので、ステロイド性糖尿病と聞いたときはショックでした。 次第に症状が悪化している気がして、腫れもひどくなっていきました。


そんなとき息子が、少しでも痛みがやわらぐのなら……とアンチノビンを取り寄せたことが改善のはじまりでした。


飲み始めて2週間ほど経って手首の痛み、足首の腫れ、左足の膝の痛みがやわらいでいるように感じました。


最初はアンチノビンの効果とはわかりませんでしたが1ヶ月ほど経ってそれまで指が痛くて、夜中に何度も起きてしまっていたのが、目が覚めることがなくなりました。


それで、調子に乗って飲むのをやめたところ、また痛みを感じて夜中に目が覚めました。 逆に、アンチノビンを飲んでいれば違和感もなく、ぐっすり眠れます。


アンチノビンを飲まないと、まだダメなんだ」と感じました。 これからもお世話になります。


アンチノビン【東京医科大学医学総合研究所教授 中島利博(医学博士)監修】

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