リウマチの診断を確定するためにいくつかのリウマチの検査が行われます。
診断か確定し治療が始まってからも、症状が安定しているか、関節の破壊は進んでいるか、合併症は出ているか、薬の副作用はどうかといったことを調べる検査が定期的に行われます。
おもに行われるのは、血液検査、X線検査、尿検査です。
血液検査
血液には関節リウマチの診断だけでなく、その後の治療効果や関節の破壊の具合いをチェックするための有用な情報がたくさんあります。
とくに注意してみるのが、リウマトイド因子、赤沈(赤血球沈降速度)の値、CRP(C反応性たんぱく)です。
赤沈検査とCRP倹査については後述しますか、リウマトイド因子の検査は診断基準の7にあるように、関節リウマチの診断には重要な検査のひとつとなっています。
リウマトイド因子とは、免疫で重要な働きをするIgG(免疫グロブリンG)に対する自己抗体のひとつで、関節リウマチの患者さんの血液中に多くみられるものです。
したがって、検査では血液中のリウマトイド因子を測定し、陽性であれば関節リウマチの疑いか強くなります。
ただし、関節リウマチの人の陽性半は70~80%で、残りの20~30%は陰性を示します。
そのためリウマトイド因子が陰性だったからといって関節リウマチではないということにはなりません。
そのほか、抗CRP抗体も重要な検査のひとっです。
そのほかにも白血球や赤血球の値、肝臓の機能をみる酵素AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)、腎臓の機能をみる血清クレアチニンの値を調べることなどが、関節リウマチの血液倹査では必要になります。
X線検査
X線検査は、関節リウマチの場合、関節の骨の状態を調べるにたいへん重要な検査です。
また抗リウマチ薬や生物学的製剤を使っているときは、肺のX線写真を撮って、結核などの感染症かおこっていないか、間質性肺炎になっていないか、定期的にチェックをしていきます。
そのほかの検査
血液検査やX線検査のほかに、関節リウマチでは尿検査を行うことかあります。
尿検査は抗リウマチ薬の副作用のチェックや、合併症のひとつであるアミロイドーシスがおこっていないかどうかを調べるために行います。
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